過去:
笑うことしかできない愚音フルのために、対になる『愚音ロキ』として作られた。
フルは人前で表情を変えられないが、サクと二人の時は別の表情もできる。
フルがサーカスのピエロをしており、ロキは裏で雑用などのスタッフをしていた。
笑われ者のフルのために泣くロキを、フルがいつも宥めているような仲のよい兄弟であった。
しかしあるとき、ロキの性格や見た目などが変わってしまう(獏音サク)。
マスター(製作者である馳烏弥汰)や、フルはバグや点検不足が原因と思っているが、実際はロキの意思でもある。
ロキは、フルに想いを寄せていた。
仮にも兄弟であるため想いを告げるのを躊躇っていたが、とあることをきっかけに伝えることを決意する。
告白を受けたフルは酷くショックを受け、ロキを拒絶。
ロキには性別がなかったが、フルはそれを知らず弟だと思い込んでいた。
そのため、二人の間には思い違いがあり、
フルが「男同士だから」という理由で言った言葉を、ロキは「自分自身を拒否された」と思い込んだ。
ここから、二人ともショックを受け、フルは告白の記憶を消し去り、ロキは恋心を消し去ってサクになった。
その際に無理をしたため、サクは左腕などの一部のデータを失っている。
また、ロキが自分のことを壊さなかった理由は、フルのための役割を放棄しないためである。
フルは、サクにはロキの頃の記憶がないと思い込んでいるが、実際に記憶(一部)を失っているのはフルであり、
サク自身は記憶は全く失っていない。
また、サクはフルの思い違いに気付いたが、フルは未だに気付いていない。
サクは男であり、フルへの恋愛感情は一切ないが、ロキがフルのことを好きだったという気持ちだけは記憶として覚えている。
普段はフルに対して口喧嘩やいたずらをして怒らせているが、これは人前で笑顔でしかいられないフルのためであり、素直にするとロキに戻ってしまいそうだからでもある。